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【摘 要】天声人语是日本权威报纸《朝日新闻》的固定栏目,创建于1904年1月5日,已有上百年的历史。内容涉及政治、经济、文化、教育、体育、环境、科学、社会等各个方面。该栏目每篇大约750字,被公认为日本的规范文章,常被用作大学入学考试、各企业招聘考试的试题。是日语学习者学习日语,了解日本的良好素材。本文是天声人语的两篇译文。
【关键词】天声人语;译文;花粉症;火山
一、2013年3月7日 天声人语
季節は違うのだが、〈百人の蕎麦(そば)食う音や大みそか〉という古川柳がふと頭に浮かんだ。浮かんだのは、きのうの通勤電車の中だった。ここまで読んでピンときた方もおられようか。思い切って大げさに、その場のさまを表せば、〈百人の鼻すする音や花粉症〉となる。
新聞が読める程度に混む車内で、両隣と背後に立った人がひっきりなしにズズとやっていた。あの列車だけで、ずいぶん多く「悩める者」を運んだことだろう。筆者もその一人だが、春の憂鬱(ゆううつ)は関東から西でいよいよ盛りに入ったようだ。
1日の最高気温が15度を超すと、飛散量は一気に増える。テレビの情報番組も「花粉もの」が盛りだ。杉林から煙のように舞い上がる。春の命の壮観だが、悩める者には敵軍の総出撃にしか映らない。
当方はいつも1月末から身構える。今季、鼻は予防薬が奏功するも目は苦戦ぎみ。〈目のふちが世界のふちや花粉症〉山口優夢。涙で視界を潤ませながら、おそらくは「同士」による、あわれを誘う一句を思い出したりする。
今は涼しい顔の人も、油断しない方がいい。当方も8年前までそうだった。ある年ある日、鼻がムズムズする。仲間入りのサインである。無症状でもなるべく花粉は吸わないのが賢明らしい。
春めいたきのう、公園で辛夷(こぶし)の花芽がびっしり光っていた。田打ち桜の名を持つ花は一樹を白く飾るように咲く。花粉症は恨めしいが、春はやはり待ち遠しい。百の花々の北へのリレーも、号砲の鳴る日はもう近い。
虽有些不合时节,在昨天的通勤列车上脑海中浮现出一首古川柳“百人同吃荞麦面,除夕之夜闹喧天”,看到这里,有读者马上就心领神会吧。如果夸张一点描述当时车厢内的状况,那就是“花粉症来袭,百人吸鼻涕”。
车厢内不是很拥挤,站在我两旁和身后的人都在不停的吸鼻涕 。仅这辆列车就运载着很多“花粉烦恼者”吧。笔者也是其中一员,想来从关东到关西,这“春天的烦恼”正逐渐进入最高峰。
日最高气温如果超过15度,花粉飞散量就会急剧增加。电视新闻节目中也都是关于花粉的新闻。花粉就像烟雾一般在从杉树林中四散而出。虽然显示了春季无比壮观的生命力,但对为此烦恼的人来说无异于敌军发动的总进攻。
我一般从1月底开始做预防准备。今年春天,虽然鼻子因预防药的作用没什么症状,但眼睛有些难受。“花粉症眼模糊,世间万物看不明”——山口优梦。眼泪模糊了视线,也许同为“病友”吧,想起这首令人感同身受的川柳。
现在没有症状的人也切不可马虎大意。我也是8年前才开始花粉过敏的。如果有一天觉得鼻子发痒,那就是花粉过敏的信号。即使没有症状,尽量避免吸入花粉才是明智之举。
昨天天气晴好,一派春意盎然,公园里辛夷树上长满了花苞,熠熠生辉。春耕花盛开,满树洁白。虽然花粉症让人痛恨,但春天依然令人期待。接力的信号枪就要打响,北国百花盛开的日子也即将到来。
二、2013年7月18日天声人语
地獄の釜の蓋も開く、という言葉がある。本来の意味は違うが、つい噴火を連想する。火山や温泉地には地獄と名のつく一帯がしばしばある。熱湯や煙が絶えず噴き出している場所である。その印象も働いているかもしれない。
日本は火山国なのに、大きな爆発への備えは従来、極めて不十分だった。政府はこの5月にやっと腰を上げ、年度内に指針を作る。東日本大震災の4日後に富士山直下が震源の大きな揺れがあり、噴火が心配された。これがきっかけとなった。
世界文化遺産になったばかりなのに縁起でもないというなかれ。富士山は火山としては若い方だという。対策の手を抜くわけにはいかない。南海トラフ巨大地震などにより「蓋が開く」ことはないのか。
産業技術総合研究所の高田亮(あきら)さんに聞くと、富士山の中にはマグマが板状に固まった岩脈(がんみゃく)が多くある。これはいわば本立てに挟まれた本である。ぎっしり詰まっていればいいが、地殻が動くと本立てが緩み、隙間から溶岩が噴き出す。江戸時代の宝永噴火はそうやって起きたらしい。
その後、隙間はまた閉じ、今はもう一冊も入らない状態というのが高田さんの見立てだ。蓋の喩(たと)えは違ったようだが、その下にマグマがあることに変わりはない。
『逝きし世の面影』で知られる評論家の渡辺京二さんが、3·11後に書いた言葉がある。「そもそも人間は地獄の釜の蓋の上で、ずっと踊って来たのだ」(『未踏の野を過ぎて』)。人の世の宿命を思いつつ、備えよ、今。
有句话叫做“地狱煎锅的锅盖也会打开”(意指地狱里的煎熬也会停一停),看到这句话会不由联想到火山喷发,虽然原意并非如此。火山、温泉地区很多地名与地狱有关,也许因为这些地方热水不停翻滚、蒸汽不断升腾,令人产生那种感觉吧。
日本虽然是火山之国,但自古以来对大型火山喷发的应对措施很不完备。今年5月,政府终于有所行动,将在本年度制定火山喷发应急对策。政府之所以采取行动是因为东日本大地震发生后第四天,富士山正下方震源摇晃剧烈,担心富士山有喷发的危险。
虽然富士山刚刚被列入世界文化遗产名录,但这一行动并非不吉利。富士山还是一座年轻火山,不能对其疏于防范。南海海沟如果发生巨大地震,“锅盖”很可能被揭开。
询问了产业技术综合研究所的高田亮先生,他说富士山山体内部有很多岩浆凝固而成的板状岩脉。这就好比是用书挡夹住书本,如果书本挤得紧实还好,一旦地壳晃动使书挡变松,岩浆就会从缝隙中喷发而出。据说,江户时代宝永火山喷发就是由此引发的。
高田认为:喷发之后,缝隙再次合上,宝永山现在是“一本书也放不进去的”紧密状态。虽然与“锅盖”的比喻有所不同,但下面有巖浆这一点是相同的。
3·11东日本大地震发生后,因《逝去时代的影像》一书而闻名的评论家渡边京二在《穿越未知原野》一书中写道:“人类原本就是一直在地狱煎锅的锅盖上跳舞”。这也许是人类的宿命,但还是要做好准备。时不可待,就在今朝。
【关键词】天声人语;译文;花粉症;火山
一、2013年3月7日 天声人语
季節は違うのだが、〈百人の蕎麦(そば)食う音や大みそか〉という古川柳がふと頭に浮かんだ。浮かんだのは、きのうの通勤電車の中だった。ここまで読んでピンときた方もおられようか。思い切って大げさに、その場のさまを表せば、〈百人の鼻すする音や花粉症〉となる。
新聞が読める程度に混む車内で、両隣と背後に立った人がひっきりなしにズズとやっていた。あの列車だけで、ずいぶん多く「悩める者」を運んだことだろう。筆者もその一人だが、春の憂鬱(ゆううつ)は関東から西でいよいよ盛りに入ったようだ。
1日の最高気温が15度を超すと、飛散量は一気に増える。テレビの情報番組も「花粉もの」が盛りだ。杉林から煙のように舞い上がる。春の命の壮観だが、悩める者には敵軍の総出撃にしか映らない。
当方はいつも1月末から身構える。今季、鼻は予防薬が奏功するも目は苦戦ぎみ。〈目のふちが世界のふちや花粉症〉山口優夢。涙で視界を潤ませながら、おそらくは「同士」による、あわれを誘う一句を思い出したりする。
今は涼しい顔の人も、油断しない方がいい。当方も8年前までそうだった。ある年ある日、鼻がムズムズする。仲間入りのサインである。無症状でもなるべく花粉は吸わないのが賢明らしい。
春めいたきのう、公園で辛夷(こぶし)の花芽がびっしり光っていた。田打ち桜の名を持つ花は一樹を白く飾るように咲く。花粉症は恨めしいが、春はやはり待ち遠しい。百の花々の北へのリレーも、号砲の鳴る日はもう近い。
虽有些不合时节,在昨天的通勤列车上脑海中浮现出一首古川柳“百人同吃荞麦面,除夕之夜闹喧天”,看到这里,有读者马上就心领神会吧。如果夸张一点描述当时车厢内的状况,那就是“花粉症来袭,百人吸鼻涕”。
车厢内不是很拥挤,站在我两旁和身后的人都在不停的吸鼻涕 。仅这辆列车就运载着很多“花粉烦恼者”吧。笔者也是其中一员,想来从关东到关西,这“春天的烦恼”正逐渐进入最高峰。
日最高气温如果超过15度,花粉飞散量就会急剧增加。电视新闻节目中也都是关于花粉的新闻。花粉就像烟雾一般在从杉树林中四散而出。虽然显示了春季无比壮观的生命力,但对为此烦恼的人来说无异于敌军发动的总进攻。
我一般从1月底开始做预防准备。今年春天,虽然鼻子因预防药的作用没什么症状,但眼睛有些难受。“花粉症眼模糊,世间万物看不明”——山口优梦。眼泪模糊了视线,也许同为“病友”吧,想起这首令人感同身受的川柳。
现在没有症状的人也切不可马虎大意。我也是8年前才开始花粉过敏的。如果有一天觉得鼻子发痒,那就是花粉过敏的信号。即使没有症状,尽量避免吸入花粉才是明智之举。
昨天天气晴好,一派春意盎然,公园里辛夷树上长满了花苞,熠熠生辉。春耕花盛开,满树洁白。虽然花粉症让人痛恨,但春天依然令人期待。接力的信号枪就要打响,北国百花盛开的日子也即将到来。
二、2013年7月18日天声人语
地獄の釜の蓋も開く、という言葉がある。本来の意味は違うが、つい噴火を連想する。火山や温泉地には地獄と名のつく一帯がしばしばある。熱湯や煙が絶えず噴き出している場所である。その印象も働いているかもしれない。
日本は火山国なのに、大きな爆発への備えは従来、極めて不十分だった。政府はこの5月にやっと腰を上げ、年度内に指針を作る。東日本大震災の4日後に富士山直下が震源の大きな揺れがあり、噴火が心配された。これがきっかけとなった。
世界文化遺産になったばかりなのに縁起でもないというなかれ。富士山は火山としては若い方だという。対策の手を抜くわけにはいかない。南海トラフ巨大地震などにより「蓋が開く」ことはないのか。
産業技術総合研究所の高田亮(あきら)さんに聞くと、富士山の中にはマグマが板状に固まった岩脈(がんみゃく)が多くある。これはいわば本立てに挟まれた本である。ぎっしり詰まっていればいいが、地殻が動くと本立てが緩み、隙間から溶岩が噴き出す。江戸時代の宝永噴火はそうやって起きたらしい。
その後、隙間はまた閉じ、今はもう一冊も入らない状態というのが高田さんの見立てだ。蓋の喩(たと)えは違ったようだが、その下にマグマがあることに変わりはない。
『逝きし世の面影』で知られる評論家の渡辺京二さんが、3·11後に書いた言葉がある。「そもそも人間は地獄の釜の蓋の上で、ずっと踊って来たのだ」(『未踏の野を過ぎて』)。人の世の宿命を思いつつ、備えよ、今。
有句话叫做“地狱煎锅的锅盖也会打开”(意指地狱里的煎熬也会停一停),看到这句话会不由联想到火山喷发,虽然原意并非如此。火山、温泉地区很多地名与地狱有关,也许因为这些地方热水不停翻滚、蒸汽不断升腾,令人产生那种感觉吧。
日本虽然是火山之国,但自古以来对大型火山喷发的应对措施很不完备。今年5月,政府终于有所行动,将在本年度制定火山喷发应急对策。政府之所以采取行动是因为东日本大地震发生后第四天,富士山正下方震源摇晃剧烈,担心富士山有喷发的危险。
虽然富士山刚刚被列入世界文化遗产名录,但这一行动并非不吉利。富士山还是一座年轻火山,不能对其疏于防范。南海海沟如果发生巨大地震,“锅盖”很可能被揭开。
询问了产业技术综合研究所的高田亮先生,他说富士山山体内部有很多岩浆凝固而成的板状岩脉。这就好比是用书挡夹住书本,如果书本挤得紧实还好,一旦地壳晃动使书挡变松,岩浆就会从缝隙中喷发而出。据说,江户时代宝永火山喷发就是由此引发的。
高田认为:喷发之后,缝隙再次合上,宝永山现在是“一本书也放不进去的”紧密状态。虽然与“锅盖”的比喻有所不同,但下面有巖浆这一点是相同的。
3·11东日本大地震发生后,因《逝去时代的影像》一书而闻名的评论家渡边京二在《穿越未知原野》一书中写道:“人类原本就是一直在地狱煎锅的锅盖上跳舞”。这也许是人类的宿命,但还是要做好准备。时不可待,就在今朝。